第1-13話 えちけんの幼少期と七つの習慣(6歳-その6)~はじめての歌謡曲
えちけんの歴史を七つの習慣によってひも解く。
これは、えちけんが幼稚園の年長組の事の出来事である。
父親が帰宅してからの何気ない日常の出来事である。
1.えちけんの歴史
えちけんが6歳の時の音楽メディアの主流はなんだったのか?
iPod ⇒ 宇宙人かなにかですか?状態。
MD ⇒ なんじゃそりゃ?状態。
CD ⇒ 何語ですかそれ?状態。
カセットテープ ⇒ 我が友よ!
というわけでカセットテープだ。
懐かしい。
あのツブラな瞳。
ちょっと目と目の間が離れてすぎじゃない~?でもカワイイよ!
という感じの、ちょっと親しみやすいカセットテープ。
我が父親が、そのカセットテープに1つの歌を録音していた。
「氷雨」だ。
父親は当時「氷雨」に酔心していた。
「のませて~ください~も~うす~こし~🎵」
少しどころではない、ガンガン酩酊レベルまで酔心していた。
しかし父親は歌が吹き込まれたカセットテープは持っていたが、歌詞カードは持っていなかった。
そこで、カセットテープの歌を聴きながら歌詞カード自作しようという、その当時最大級のプロジェクトを立ち上げた。
そこのメンバーに6歳のえちけんも選抜されたのだ。
このプロジェクトは絶対に成功させなければ。
えちけんの心はその一つに絞られた。
カセットレコーダを床に置き、カセットテープをテープレコーダーにセットする。
父親とえちけん、カセットレコーダの前で二人うつ伏せに寝そべって、ノートと鉛筆を手にする。
父親がカセットレコーダの再生ボタンを押す。
父親とえちけん、全集中で音の一つ一つを聞き取る。
父親がカセットレコーダのストップボタンを押す。
たった今聞き取った音が耳から脳に到達するか否かのタイミングで、次々とノートに書き込む。
それの繰り返しだ。
えちけんは、歌詞の意味は全く分からない。
聞こえた50音をノートに一つずつ連ねるだけだ。
そして、父親も同様に聞き取った歌詞をノートに書き込む。
(えちけん、いらなくない?まあ、そうだけど、それはコッチにおいといて~)
この活動を数日間続けて、父親の氷雨の歌詞カードは完成した。
そして、歌詞カードが出来る頃には、えちけんは「氷雨」を覚えてしまっていた。
子供の記憶力とはとんでもない。
カラッカラのスポンジのようにどんどん情報が吸収されていく。
今だと、歌詞覚えるのに1ヶ月はかかりそうだ。
渋すぎる。
2.七つの習慣解説
えちけん少年は、その頃はまだひらがなしか書けなかった時期だ。
正直、歌詞の意味もさっぱり解らない。
つまりえちけん少年にとって、氷雨の歌詞カード作成は文字を書く練習と日本語聞き取りの練習に他ならない。
一方、父親は、予想外のスピードで歌詞を覚えていくえちけん少年に焦りを感じたであろう。
やばい、子供には負けられない。
必死に覚えて当初の予定より早く歌詞を覚える事ができたに違いない。
それぞれの目的は異なるが、二人で共に同じ事に取り組むことで、第六の習慣「
相乗効果を発揮する」が実行されたと思われる。
コンヤハ~カエラナ~イ、カエリタクナイ~🎵
マダオボエテイルノカ、エチケン!!
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