40代サラリーマンの「なぜ生きる?」と七つの習慣

40代で「生きる意味」を知ったサラリーマンによる充実した生き方を求めての奮闘劇

第1-9話 えちけんの幼少期と七つの習慣(6歳-その2)~えちけん、〇〇〇を・・・してしまう

えちけんの歴史を七つの習慣によってひも解く。

これは、えちけんが幼稚園の年長組の事の出来事である。

当時は2年制の幼稚園が主流であり、えちけん6歳のお話となる。

 1.えちけんの歴史 

その日、えちけんはお腹の調子が悪かった。

幼稚園に通って、かれこれ一年以上の月日が流れているが、幼稚園のトイレで〇〇〇をしたことは一度もない。

〇〇〇をしているところを誰かに見られた時に、あだ名が〇〇〇となることを恐れていたからだ。 

 

しかし、その日はそんなダイヤモンドよりも固い決意を、いとも簡単に粉砕する、硬度11の腹痛がえちけんを地獄に突き落とした。

まるで、えちけんのお腹を内側から「ペガサス流星拳」を叩き込まれているようだ。

 

えちけん(あ、あかん、もうあかん・・・)

 

えちけんは、普段、自分から先生に話しかけるということは、ほとんどないのだが、そんな事を言っている場合ではない。20世紀最大の『エマージェンシー』である。

 

えちけんは、先生に「トイレにいく」とだけ伝えて、トイレに駆け込んだ。

ふだんはトイレの扉を開けたところにある、男の子専用の立つスタイルの便器を使うが、今日はその慣れ親しんだ便器には一瞬も振り返ることなく素通りした。

そして、大きな方専用の便器へとつながる、未知の扉がえちけんの視覚に飛び込んできた。

「未知の物」。えちけんにとって、経験したことのない「未知の物」ほど恐怖を掻き立てられるものはない。

しかし、その時は恐怖を感じている暇など0.001秒もなかった。

個室に飛び込むや否や、ずぼんを下してしゃがんだ。この時は、あだ名が〇〇〇になるかどうかなんて、ミジンコレベルの小さな事だった。

 

しかし、次の瞬間不思議な事が起こった。

 

あれだけ、えちけんを苦しめていた、お腹の中の〇〇〇が、いつまだたっても顔を見せないのだ。

えちけんは、お腹に力を入れた。状況は何も変わらない。

そして、この世の終わりかと思ったくらいのえちけんのお腹の痛みは、跡形もなく消えていたのだ。

えちけんは、少しの不安を抱えながら、お腹の痛みから解放された”今”を喜んだ。

 

そして、時が過ぎた。

 

楽しみの一つである給食の時間だ。

お盆を持ちながら、パンやおかずを一つずつお盆の上にのせていくスタイルだ。

そんな、ホテルのビュッフェのような、華やかな給食の時間に、突如あいつが現れた。

先ほどとは違う感覚だ。

あいつは、えちけんのお腹の中でゆっくりと、そして重く、暴れている。

そう、まるでえちけんのお腹を内側から「ペガサス彗星拳」を叩き込まれているようだ。

えちけんはやばいと思った。

そして、考えた。

この状態で、先生に「トイレにいく」と言ったらどうなる?

きっと、周りの園児達は、えちけんの緊急事態度を肌で感じ取り、その後の取調室での質問攻めが容易に想像ついた。

えちけんは質問攻めに合うと、サンドバックのように前へ後ろへと振られ、すべてをさらけ出してしまう。

 

そうなれば、明日からのえちけんのあだなは〇〇〇だ。

 

えちけんは耐える事を選んだ。

さあ、もうすぐだ、せめて席についてから、こっそり抜け出せばいいさ。

誰にも気づかれないように気配を消して、いなくなるのは得意なのだから。

そして、ほんとうの20世紀最大の「エマージェンシー」が20m級の津波の如く、えちけんに襲いかかってきた。

 

先ほどの「エマージェンシー」は、フェイクだった。

 

その途方もない大きな「エマージェンシー」は一瞬にして、えちけんを飲み込んだ。

次の瞬間、ずぼんの太ももの付け根から何かが落ちてくるのを感じた。

周りの騒がしい声が聞こえてくる。

えちけんはお盆を持ったままその場に立ち尽くした。

「時よ止まれ、時よ戻れ。僕をこの世から消してくれ。すべてのものよ、この世から消えろ。」どんな願いも、誰も叶えてくれない。

 

そう、神様はいないんだ・・・。

 

えちけんの記憶は、徐々に薄れていった・・・そして静かに消えた。

 

次の記憶は、別の部屋でお尻を拭かれているシーンだ、

どうやって、そこに来たのか?歩いてきたのか?運ばれてきたのか?その後給食は食べたのか?すべての記憶は抹消された。

 

次の日、えちけんは園庭で遊んでいるとき、ふだんあまりしゃべらない奴にこう言われた。

 

園児A「〇〇〇もらしてんなぁ?」

えちけん「うん。」

 

会話はそれで終わった。

そして、懸念していた、あだなは〇〇〇にはならなかった。

 

 2.七つの習慣解説

えちけんは、次のパラダイムシフトを経験した。

「〇〇〇をもらしたら、あだなは〇〇〇になる」⇒「〇〇〇をもらしても、あだなは〇〇〇にならない」

 (えっ?今日はそれだけ?)

※当時その場にいた先生・園児の方々。給食中に不快な思いをさせて申し訳ございませんでした。

 

 ヨカッタネ、エチケン!!

 ニドドスルナヨ、エチケン!!

 

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