40代サラリーマンの「なぜ生きる?」と七つの習慣

40代で「生きる意味」を知ったサラリーマンによる充実した生き方を求めての奮闘劇

第1-2話 えちけんの幼少期と七つの習慣(4歳-その2)~爆音のトラウマ

エチケンの歴史を七つの習慣によってひも解く。

 

これは、エチケンが今さっき思い出した、おそらく4歳の頃の物語である。

もしかしたら、これが一番古い記憶なのかもしれない・・・。

1.えちけんの歴史

えちけんの幼少期に良く両親と行ったスーパーがある。

イズミヤ」さんである。

(幼稚園中退するまでそこにいたので、かれこれ約40年前ですね。

今もあるのかな~?とGoogleMAPで探すとありました。まじかっ・・・)

 

その地下に、えちけんの脳の奥に強烈なイメージを叩き込んだ場所が存在した。

それは、ゲームセンターだ。

 

 今も覚えている。父に手を引かれながら、地下への階段を一歩一歩降りて行ったあの時の事を。

階段一段がやっとの歩幅であった、足の短い4歳のえちけん。

父の手の温もりを感じると同時に、これから起こる出来事に、直観的に脳が恐怖を感じていた。

 

父は、ゲームセンターに到着すると、ある機械の前にえちけんを連れて行った。

父は、ニコニコしながら、「これ乗ってみるか?」とえちけんに問うた。

今を思えば、父のニコニコした表情は、恐怖の大魔王が小さな生き物を嘲り笑っている時の表情ではなかったか。

 

えちけんは父の問いに「うん」とも「いいえ」とも言っていない。

えちけんに答える間を与えることなく、父はえちけんの雲のように軽い体をひょいと持ち上げ、その機械の一部である椅子のようなものにえちけんを座らせた。

 

チャリーン♪

テッテレッテッテー♪♪

 

機械の中にコインが無造作に投げ込まれた音と、そのコインを待っていたかのように機械が喜びの声を上げている音が、えちけんの心臓の鼓動を10%速くした。

 

次の瞬間、爆音がエチケンの鼓膜を突き破った。

 

 ドッカーン!!

 

えちけんは鼓膜の振動が止まる前に、大粒の涙を流しまくった。

涙とともに、恐怖を体の中から吐き出そうとしたのだ。

しかし、そんな4歳の魂の叫びとは裏腹に、父はニコニコしている。

そして、その恐怖の機械は、次の爆音の準備を着々と始めている。

 

ドッカーン!!

 

えちけんは2度目の爆音で気を失いかけた。

しかし、大声を出すことでなんとか正気を保った。

この時、えちけんは産まれた時以上の大きな声で泣き叫んだ。

ゲームセンターの敷地の角の小さな虫にまで、その声が届くように。

 

そこで父は、やっとえちけんを地獄の修練場から解放した。

 

その後のえちけんの記憶はない。

 

2.七つの習慣解説

えちけんの失敗は第一の習慣「主体的になる」を発動し忘れたことだ。

自分で行動を選択せず、父に促せられるまま、地獄の機械に座ったことだ。

この時、地獄の機械に乗ることになったとしても、自分でその道を選択しておけば、ある程度の覚悟はできていたであろう。

そうすれば、感情の爆発を起こすことはなかったと考えられる。

 

しかし、えちけんは第一の習慣「主体的になる」を別の形で実行していた。

それは、「影響の輪」の範囲内での行動を選択したからだ。

4歳のえちけんに出来たことは、大声で、異常事態を周りに知らせるということだ。

4歳のえちけんは、どうしようもない影響の輪の外の事(ここでは父の行動について)についてグチグチ文句を言わず、その時の自分が出来ることを精一杯やりとげたのだ。

 

あっぱれ、えちけん!

バンザイ、えちけん!

 

※ちなみに恐怖の機械とは、ゲーセンのF1レースみたいなやつね。

車が大破した時の爆音に大泣きしました・・・。今でも大きな音にはビクンッとなる、小心者のえちけん・・・。 

 

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